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鈴欄

SUZURAN

Introduction to Art 1

講義:三浦明範教授



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ファンタネージ
フェノロサ 岡倉天心



浮世絵 絵師・彫刻師・刷師の分業



西洋画と日本画の違い
日本の絵画には陰影がない
日本の緯度をヨーロッパにもってくるとアフリカ大陸
イタリアが東北から北海道くらい
イタリア フランジェリコ ベネチアーノ
北方ルネッサンス(フランドル)
イタリアの方が色が鮮やか
15世紀から油絵、それ以前はテンペラ



ヤンファンエイク はじめて油絵を描いた人
『アルノールファオール夫妻の肖像』ブルージュ
うしろの鏡に画家の姿がある
『マーガレットファンエイクの肖像』
ニカワと油を混ぜて描いた絵
『聖バルバラ』シルバーポイント(銀筆)板に



にこごり=ニカワ



色の粉+OIL+接着剤



テンペラより油絵の具の方が写真っぽく描くことができる



ベルギー 北 ブランドル
     南 バロン




フラーンス 現地の人が呼ぶ言い方
フランドル(フランス語)=フランダース




フランダースの犬
ネロとパトラッシュが昇天していくとき目の前の絵
アントワープアントウェルペン) 王立美術館



ベルギーには蛍光灯がなかった
外から見て煌々と明るい部屋には日本人が住んでいる
外人は目のつくりが違うので暗いのを好む



光受容細胞
錐体細胞「明るいところで色彩を感じる」
捍体細胞「うす暗いところで力を発揮し僅かな明暗を鋭く感じる」



暗いところで見ると捍体細胞的な見方になり
色はよくわからないが描く対象は存在する
色彩は本質ではない 明暗が大事



明るいところで見ると錐体細胞的な見方になり
陰影は時間とともに変化するので 色彩が大事



レンブラント 明暗
狩野長悟 色彩
日本の抜かしは色彩は無視



西洋の表現 色彩は装飾的 明暗こそ大事
存在を本質としてとらえた表現



日本の表現 陰影は移ろう 色彩こそ本質
固有色を本質と



フラアンジェリコ 前の2人が異常に小さい



近代の遠近法
1. 空気遠近法 ダビンチ
2. 線遠近法



1. 空気遠近法
モナリザの背景など
我々がものを見るとき近くにあるものと
遠くにあるものの違いは空気の量が違うから
空気の色が変わって見える
空気の色は? 青
空気遠近法は青が基準



2. 線遠近法
遠くに行けば行くほど小さくなって見える
その原理を幾何学法で
パースペクティブ(一点透視図法)



エレウサ型と呼ばれる現代のイコン



キリスト教 西と東に分かれた
東側は群像崇拝を禁じている
元々はユダヤ教から「神様」という言葉もダメ



キリスト教ルネサンスの時代に神様OKになった



イコンは群像
イコンを描いているのは修道士
修道士が描くと神が降りてくるといっていた
神が描いたから前の2人が異常に小さい遠近法は
神目線で描いたことになるから間違っていないらしい
描いた人からの距離 描いた人ではなく
描かれている人の目線で描かなくてはならなかった
絵描きの目線で描かれてはいない
逆遠近法



・絶対的な大きさ
・重なりによる奥行き
・陰影による奥行き
・向き
・高さによる奥行き(立方体)
・きめの勾配による奥行き
・色彩による奥行き
・彩度・明度・色相



アテネの学童』ラフィエロ 遠い方が長い?



遠くのものが小さく見えるという近代の遠近法は間違っている?



ユークリッド幾何学「ストイケイア(原論)」公準
1・任意の一点から他の一点に対して直線を引くこと
2・有限の直線を連続的にまっすぐ延長すること
3・任意の中心と半径で円を描くこと
4・すべての直角は互いに等しいこと
5・直線が2直線と交わるとき同じ側の内角の和が2直角より
  小さい場合、その2直線が限りなく延長されたとき、
  内角の和が2直角より小さい側で交わる。



第5公準(平行線公理)
一直線の一点を通りこの直線に平行な直線



アインシュタイン 『相対性理論
・光の速度よりも速く動けるものはない(特殊)
・光の速度に近い速さで動くものは、縮んで見える(特殊)
・光の速度に近い速さで動くものは、時間が遅く流れる(特殊)
・重いもの*1の周りでは、時間は遅く流れる(一般)
・重いものの周りでは、空間が歪む(一般)
・重さとエネルギーは同じ(特殊)


カールフリードリヒガウス(磁石のガウスはこの人から)
円筒図法(メルカトル図法
球体を平面に北極南極に行くほど広がっている
方位は正しいが距離が違う


円空



アテネの聖堂 タイルの変形
歪んだタイルの方が長さは等しい
現実の世界は平行線は変わり直線は曲がっている



歪んでいたとしても歪んで見えないのはなぜ?



目の構造なのでは? 目は球体であり楕円空間である



脳の中の幽霊 見ることの認識 第一視覚野から
水平線が丸いのは知識や経験によって何をどのように見るか変化
つまり私たちは、見たいようにしか見ていない



ヨハネフェルメール『耳飾りの少女』
カメラオブスクラ 写真を使っている
ダゲレオタイプ
ミーシャ、ドガ、ロートレックピカソ



集合写真は並べば近い人も遠くの人も同じ大きさなのは?
カメラのレンズは橋に向かって大きくなるように調整済



鏡はなぜ左右が左右が逆で上下は逆にならない?
左右の情報を右脳と左脳で分ける視覚野の伝達
左右には敏感 上下には鈍い



パースペクティブ(3点透視図法) 柱の歪みなど



写真さえもがこの世界を再現していないならは
絵はどう描けば良いのか?



アンドリューワイエス『マガの娘』
アントニオロペス『風系』
トーマスアルビド



アウーパーリアリズム
フォトリアリズム 写真そのものをなぞって描く



アンソニーグリーン W型になっている地図
源氏物語絵巻(畳のへりは直角を優先)
デイヴィッドホックニー(ポロライド写真貼り合わせ)
見るということは時間をかけて部分を集積し
脳で合体していること
人は左右それぞれ1℃の感覚でしか読めない



キュビズム、分解再構成
ジョルジュブラック
パブロピカソ



「玉虫の同図法」
一つの画面に複数の時間が描かれている
四次元絵画
マサッチュ『寿の銭』
マルセルヂュシャン『階段を下りる裸体』
ゲルハルトリヒター『ラベンダーミストの花』(ぶれ)



アクションペインティング
ジャクソンフォロック
フリクタル数学を使って次元を説明



ピエールモンドリアン(単純化
木の本質を空間を分ける「線」と分けられた「面」



⭐︎この世界は歪んだ(非ユーグリッド空間)
⭐︎見えた通りの絵(平面化)は描けない
⭐︎それぞれが見たものを描けば良い



我々が見えた通りと言っているのは写真や映像
写真こそがリアリティと思いがちだが
写真はある位置からある位置まで一定の時間だけを
切り取ったそれをリアリティと言えるのか?



立体を平面にするのは不可能
それぞれの見方を独自に開発していく



銀筆
描いたら消せない 濃さがない
金属なので紙に描けない
下地を作る手間がかかる



版画
・凹版(木版、リトグラフ
・凸版(エッチング、エングレービング)
・平版(リトグラフ、オフセット)
・孔版(合羽版、シルクスクリーン
白線のところはインクをつけず元の紙の色を生かす



木版
シナベニア 柔らかくてほりやすい
やまとのりを塗って水性の場合は和紙を乗せ
バレンでこすっていく
『百万塔陀羅尼(ひゃくまんとうだらに』世界最古



銅版画
紙を湿らせておく プレス機が必要
板張りをしてのばして乾いたらはずす
レンブラントエッチング画家として有名だった)
エングレービングは銅版で銅コインと同じ



スクリーンプリント
シルクスクリーン/セリグラフィー
江戸時代の日本のステンシルから始まった
バンクシー(イギリス、グラフィティ作家)
切り抜いた紙を持って壁にスプレーする
紅型(びんがた)の型紙沖縄
サミュエルシモン
テトロン 200メッシュ 感光法



リトグラフ 石版画
物理的な版ではなく水と油の反発作用でできる
ゼネフェルダー
アルミ板だと手軽 オフセット印刷
クレヨンで描く とき墨で描く
油性のもので描いてスポンジで水をのせ刷る
カリカキュール』週刊新聞
『シャルバリー』世相風刺(漫画新聞)



浮世絵 版画
春信、春重(司馬江漢)
歌麿写楽北斎、広重、国芳
1ぱい=200枚
大げさなことをしても版画だと軽やかに見える
北斎漫画 15巻 4000図ほど
北斎は68歳から有名なシリーズを描き始めた
ジグレー版画(100%同じものができる)
広重 庄野 夕立の描き方 構図に優れている
はんてんには文字を模様化



ジャポニズムの影響
ギュスターズキュールゲル
マネ『笛を吹く少年』奥行きをなくし平版に捉えている
モネ「生きよ絵はいつも僕を楽しませてくれる」
奥行きのない絵画
ロートレック 週に一つくらい
ミシャ
ゴッホ 浮世絵を油絵で模写
ムンク 版画 同じテーマを繰り返し『接吻』
ジャスパージョーンズ 数字



フォトエッチング
シルクスクリーン 写真製版
銅板 写真製版
コナグラフ(技法)
版画は消さないので決断の仕方が早い
決めるのが先 絵画に比べて不自由
失敗したら次の作品に繋げていく
間違ったり失敗したりが気づきにつながる



オランダ シルクスクリーン工房
ハーグの版画工房(国立アカデミー)



版画は郵送しやすいのでグローバル展開がしやすい



余白の有りよう




※画像お借りしました。